2020年3月8日開催予定だった「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき 集会&デモ」の開催中止の経緯について

川崎市では、2011年3月11日の福島第一原子力発電所事故を契機に、毎年3月に「脱原発」「原発ゼロ」を訴える市民集会とデモがおこなわれ、毎回、1000名以上が参加しています。「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき」という名称の運動で、思想・信条・支持政党の違いを超えて「原発ゼロ」の一致点で集まった市民による実行委員会で運営されています。

 

昨年は1300名が「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき」に参加しました。

私は事務局長として、今年も3月8日(日)に「第9回 原発ゼロへのカウントダウンinかわさき」集会&デモの開催の準備をすすめていました。

 

ところが、2月に入り、急に「新型コロナウイルス」問題が表面化し、実行委員会の参加者の一部から「中止・延期」を求める声も出てきました。結論から延べれば、大激論のすえ、第9回集会&デモは「開催中止」となりました。

2020年3月の第9回原発ゼロへのカウントダウンinかわさき集会とデモは新型コロナウイルス・武漢肺炎のため開催中止

 

「開催中止」を決定するまでに、どのような議論があったのか複数の方から問い合わせも来ていますので、私の個人的な見解ですが、概略を説明します。

 

私たちの実行委員会は、最終的な方針を決定する「実行委員会」と、実行委員会の議題の整理や実務を調整する「事務局会議」の2つがあり、すべて無報酬・ボランティアで運営されています。

 

2月20日の実行委員会の議題について調整する「事務局会議」が2月6日に開催されました。

しかし、この時点では誰一人、「新型コロナウイルスの広がりによる開催中止・延期」という話をした者はなく、まだ対岸の火事、他所の国の問題という雰囲気でした。

 

その後、各種報道で、政府の杜撰な対応や、国内での感染者の問題が報道され、2月15日に初めて情報交換用のメーリングリスト上で「開催中止・延期」の声が出され、それに賛同する意見の投稿もありました。

 

私としては、通常よりも衛生管理、まん延防止の対策をとる必要性は感じていましたが、今年も例年どおり開催できるという判断でした。それは、換気の制約のある屋内のイベントに比べて屋外のイベントはリスクが低いこと、現段階では普通に市民は満員電車や満員のバスに乗り働いており脱原発の集会に来るよりもリスクの高いことが日常的に制限なく行われていること、川崎市民の感染者は出ていないことが理由です。

 

「予定どおり実施」か、「延期・中止」にするのかは、重大な決定であり、物理的に事務局会議を開く時間がなく基本方針が決められない、事務局メンバーの中でも意見が割れているという現状の下で、実行委員会で討議して決めること、欠席の場合も重要な決議事項なので意見のある人は事前に意見をだしてほしいとメールマガジン等で連絡しました。

 

2月20日の実行委員会が近づくと、日々、情勢が変わっていきました。

2月17日に、屋外のイベントである東京マラソンの一般参加の全面中止が発表されました。

また、複数の脱原発関連のイベントの中止情報も流れてきました。

 

実行委員会の前日までに

10名の方から、ご意見をいただきました。

2月20日の実行委員会では、欠席された方の意見については全文を読み上げて、参加者にお伝えしました。

 

私は事務局長として、事前に三嶋共同代表とも相談のうえ、以下の2点を提案しました。

 

〇集会については、現段階では予定どおり実施する
出店団体をはじめ参加者には万全の対策を求める
デモ行進はどうするか、応相談

 

〇政府の杜撰な対応により、今後、状況が劇的に悪化する可能性がある。
その場合の対応については、2人の共同代表および事務局長の3者協議に一任いただきたい。
(川崎市内で感染者が多発するなどした場合に限り、直前での中止の決断もありえる)

 

また、口頭で私の意見として「_案發離ぅ戰鵐箸鉾罎戞屋外のイベントはリスクが低く対策をとれば実施可能であること、危険性が高いという高齢者だが、高齢者の集まるデイサービス業界でさえ今の段階では行政からは休止要請はなく通常営業していること、K員電車や満員のバスに乗る方がよっぽどリスクが高く、政府が仕事や移動を規制して検査を徹底しない限り、原発集会をやめても、まん延防止には効果は極めて小さいこと」を述べました。

 

多少の意見の相違はあっても、これで合意して、2020年3月8日も開催できるのではないかと思っていました。

 

しかし、結論から述べると、「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき」実行委員会で中心的な役割を果たしている2人の共同代表のうち、1人が「開催する」、もう1人が「中止」と意見表明したことが象徴的でしたが、予想以上に「開催中止・延期」を求める声が出されました。実行委員会には、22名が参加、全員に発言いただきました。90分を超える意見交換をおこないましたが、意見をまとめることはできませんでした。もう少し様子をみて判断をしたらどうかという意見もありましたが、開催まで残りわずか17日という時点で準備の関係で結論を先送りすることはできませんでした。

延期については、新型コロナウイルスがいつ収束するのか目途が立っておらず、見通しがたたない中で現時点で延期日を設定するのは無理でした。

また、事務局に一任しますという声も複数ありましたが、あくまで最終的な方針を決定するのは実行委員会であること、事務局メンバーの中でも意見が割れていることなどから、実行委員会の場で結論をだすことにしました。

 

率直に言って、実行委員会の参加者22名の中では、食品販売を自粛するど条件付きを含めると「予定どおり実施」が過半数を超えていました。多数決で中止か開催かを決定すれば「予定どおり開催」が実行委員会の決定事項になります。

しかし、私たちの実行委員会の運営の原則は、一致できることで力をあわせる、一致できないものについては実行委員会内部では実行せず個々にとりくむ、不一致点は保留するというルールでこれまでやってきました。

おおむね4割の参加者が反対する中で、多数決で開催を強行しても、良い集会とデモは開催できないし、来年度以降の川崎の脱原発運動に禍根を残すことは明らかであり、集会当日まで残りわずか17日となる中で後日、さらに議論して意見を一本化して準備もすすめるというのは時間的・物理的に無理であり、苦渋の決断ですが、これからも、みんなが一致協力して川崎市の脱原発運動にとりくめるよう今年は意見がまとまらないので「開催中止」とすることを提案、集会は中止しても川崎市での脱原発の運動をひきつづき拡大させていくことを確認して、全員一致で了承されました。

 

事前に寄せられた意見、当日の発言の中で、私が印象に残っているものを一部抜粋して紹介します。

 

(予定どおり開催すべきという意見の一部)

 

〇率直に申し上げて、もう少し冷静な判断、論議をして欲しいと思います。
まだ川崎市内では感染者が出ていない状況ですから、中止の論議より防衛を考えるべき
です。このグループには医療に携わる方もたくさんおられると思います。
まずは、専門家の見解を伺って、科学的に対応を検討すべきです。

 

〇私は、開催するべきだと思います。
カウントダウン程度の密集率で感染するのであれば、買い物にも行けません。
商店は、すべて室内の閉鎖空間で行われています。
学校も保育園も会社も、そして病院も
ほとんどの人が、今後、コロナウイルスにさらされる事になります。
そこで感染するか、しないかは個体の特性によるのだと思います
満員電車が毎日、沢山の人を乗せて動いています。バスもタクシーも、飛行機も
これに比べ、公園の一角で行われる程度の接触は、乗り物や室内での接触に比べ、格段にリスクは低いと思います。
リスクの低いことに大注目し、格段にリスクの高いことを放置している矛盾は、現在の社会問題の縮図のようです。

(看護師)

 

〇縮小しないで予定通り開催してほしいと思います。
デモは密着して大きい声を出しますので、いわゆる「濃厚接触」になりますので今回は中止でもやむを得ないと思います。やる場合は短距離コ−スの方を希望します。

 

〇この集会は、社会を変えることを目的とした運動。委縮して中止したととられれば、現政権が改憲などにより突っ走る可能性もありえる。リスクへの対策をした上で、実施すべき。

 

〇食品関係の対策をしっかりやればリスクは少なくなるので、実施の方向で準備を進めている。一度中止すると、再度スタートするのがシンドクなる。

 

〇緊急事態となれば止めてしまうのか?昭和天皇が亡くなった際にも、国中にすべてに自粛ムードが蔓延し、言いたいことも言えなくなるようなムードが広がった。そんな状況にはしたくない。
もし中止するにしても、その意味合いをキチンとアピールすべき。

 

〇南武線や東横線の混雑具合は、まさに濃厚接触の状態。そんな中でも皆、仕事や用事に出かけている。それに比べれば、屋外のイベントなので、はるかに感染リスクは低いだろうから実施したい。デモ行進もやってほしい。
ただ、食品販売はやめる。

 

新型コロナウイルス・年代別死亡率(中国)希望のつばさプロジェクト・かもした元のブログ

 

(開催中止を求めた意見の一部)

 

〇医療関係者からの(非公式な)情報によると、感染の広がりが低く見せられている可能性もあるようだ。高齢者の感染率、重症化率、致死率(80代以上は約15%近い)などを考えると、この集会も高齢者が多く、感染弱者の高齢者を守る立場からは中止すべきでは。また、開催しても高齢者の参加が減り、参加者数が少なくなる可能性もある。

 

〇命を守る母親の立場では、開催に反対。原発事故の後の反応も、子を持つ女性、母親たちが最も敏感だった。命を第一に考えるなら、中止すべき。

 

〇リスクが低いとしたとしても、国内への感染の広がりはまだまだ続きそうな気もしますし、他のイベントが中止の判断をし始めている中で、開催することに対する世間の評価が心配です。これはいったん延期または中止とした方がいい

 

〇中止する方向で考えている。政府の対応が悪い中で、すでに市中感染が広がり、川崎にも近々、感染が及んでくるだろう。横須賀や京浜急行の野外イベント、横浜大桟橋や江戸東京博技テクノ展も中止になっている。
参加者は高齢者が多く、高齢者を危険な目に遭わせたくない。
 

 

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「原発ゼロ」の一致点で多様な市民が集まる実行委員会として、お互いの意見を尊重して、多数決ではなく、大多数の参加者の一致点をもとに運動をするめるという原則に照らして、「開催・予定どおり実施」が多数派であっても、一定の数の「中止」があったことを尊重して、開催中止を決断したことは、実行委員会の運営として正しいものであったと考えます。

 

一方、いくらイベントを自粛しても、政府が感染の状況に応じて地域ごとに仕事や移動の制限をおこなわず、検査も厚生労働省のガイドラインに当てはまらないと現場の医師が求めても実施されない現状では、まん延防止にはならないことも直視する必要があります。

 

安倍政権は、2月20日にイベント開催についての指針を出しましたが、「イベント等の主催者においては、感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いします。なお、イベント等の開催については、現時点で政府として一律の自粛要請を行うものではありません。」と玉虫色の方向性しかだしていません。

私には、東京オリンピック開催を優先して、感染者数を少なく見せるために、まん延防止対策や検査が後回しにされているように思えてなりません。

 

「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき」実行委員会は、今後も引き続き「脱原発」「原発ゼロ」を訴え、活動を続けていきます。引き続く、参加、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

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オーガニックカフェ「たまりばーる」(川崎市)が閉店

2020年1月、川崎市にあるオーガニックカフェ「たまりばーる」が閉店となりました。

 

川崎市の久地駅そばにあったオーガニックカフェ「たまりばーる」が閉店

JR南武線・久地駅から徒歩2分のところにあり、産地にこだわった安心の野菜とお肉、様々なイベントをとおして「人と人をつなぐ」大きな役割を果たした喫茶店です。店主のえっちゃんが、家族の介護で関西に帰るため閉店となりました。

 

たまりばーるの「ハーフ&ハーフ定食」

1月8日に、希望のつばさプロジェクトのメンバー5人で、あいさつに行き、私は「ハーフ&ハーフ」定食を頼みました。

ハーフサイズのハンバーグと、野菜のお惣菜の盛り合わせのハーフサイズがついているセットです。

 

たまりばーるの平田牧場のハンバーグ

平田牧場の豚肉をつかったハンバーグ、美味しかったです。

 

たまりばーるの食事

こちらもセットについてきたお惣菜。

 

お値段は少し高めですが、野菜中心の美味しい料理を提供していた「たまりばーる」

過去には、希望のつばさプロジェクトの忘年会や、東日本大震災のボランティアうちあわせにも使わせてもらいました。

 

長い間、ありがとうございました。

 

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