2021.10.05 Tuesday
衆議院神奈川18区、立憲民主党の三村和也さんが、市民と野党の統一候補に決定
2021年10月5日(日)、衆議院神奈川「18区市民と野党のキックオフ集会」が、ライブ配信によるオンラインでの参加と、会場(てくのかわさきホール)での参加の併用方式で開催され、たくさんの市民が参加しました。
2021年10月31日投開票で解散総選挙が投開票される見込みです。
川崎市高津区と、宮前区・中原区の一部が選挙区となる「小選挙区・神奈川18区」では、立憲民主党の三村和也さんを「市民と野党の統一候補」として国会に送ろうと、立憲民主党、日本共産党、社民党、緑の党の4政党と、たくさんの市民が集まりました。
三村和也さんは46歳。2009年の衆議院選挙で当時の民主党から出馬、比例復活で衆議院議員として1期活躍されました。
三村和也さんには、介護現場の実情についてもお話をしたことがあり、とても誠実に聴いてくださり、変えていきたいと決意を語っていました。期待しています。
前回の2017年衆議院選挙の時も、野党がバラバラに候補者を擁立するのではなく、一本化しようという動きはありました。
ところが、小池ゆりこ都知事のブームにのって「希望の党」が設立され、民進党が解体して合流するというとんでもない話が急浮上して、リベラルとは程遠い政策をかかげ排除の理論を振りかざした新党となったことで、候補者一本化の流れはとん挫しました。その結果、2017年の衆議院神奈川18区では、自民党現職が11万票、三村和也氏(希望の党)が6万6千票、若林靖久(日本共産党)が4万票という結果となり、野党系の票が割れて自民党が当選しました。その後、希望の党はなくなりました。
今回は、市民の声を出発点に、何度も政策について議論する場が持たれ、野党統一候補の擁立へ市民の会が準備してきました。
9月8日に立民、共産、社民、れいわの4野党の党首が市民連合の提唱する共通政策に調印したことをうけ、10月3日に神奈川18区でも候補者一本化が決まりました。
三村和也予定候補は挨拶の冒頭、4年前の問題に触れ、「分裂・分断は2度とあってはならない」と潔く反省を述べました。
4年前の希望の党への合流時は失望しましたが、今、そのことを反省して真摯に向き合おうとしている姿勢に私は深く感動しました。
集会では、たくさんの市民が、自分の思いを語りました。
参加した市民から「気候変動の問題は、まったなしの課題」、「貧困問題など、現場の声に耳をかたむけてほしい」、「憲法を守り核兵器廃絶に行動する政府を」など、たくさんの要望が出されました。
この日は、4つの政党が登壇。 日本共産党からは、はたの君枝衆議院議員(比例、神奈川10区予定候補)が挨拶。 18区の自民党現職候補は、国会では原発推進、カジノ推進の立場であり、野党統一候補として三村和也さんを国会へと呼びかけました。
立憲民主党からは、堀添健市議会議員が参加。 川崎でもコロナによる在宅での死者が出てしまっていること、社会の課題が明らかになっており、憲法が機能していないと指摘。立憲民主党の公認候補を統一候補として選んだことに感謝の意を表しました。
社民党からは、ささき克己予定候補(比例、神奈川15区予定候補)が挨拶。自民党が今頃になって10万円給付を言い出したが、与党なのだから選挙目当てのタイミングではなく、すぐやればいいと指摘。生存のための政権交代が必要だと訴えました。
緑の党からは、石崎大望県共同代表が挨拶。 横浜市長選挙でカジノ反対の一点で広範な協力が広がった経験を話して、緑の党としても野党統一候補を応援していくと決意を述べました。
三村和也予定候補は、今回の衆議院選挙は日本の民主主義を取り戻す選挙であり、自分が国会を離れてから9年間に日本経済は衰退、株価は上がっても中間層の収入は減っていると指摘。消費税や所得税の減税、共通政策の実現にとりくむ決意を述べました。
小選挙区での勝利とあわせて、比例代表選挙で各野党が議席を伸ばすことが大事であり、政権交代を実現しようと呼びかけられました。