12月3日(日)「子どもの未来をひらく川崎集会」若者分科会にご参加ください。

「ユースワークとしての若者支援 場をつくる・場を描く」かもした元のブログ2023年12月3日(日)に「子どもの未来をひらく川崎集会」(実行委員会が主催、川崎市教育委員会が後援)が開催され、午前中はNPO法人教育サポートセンターNIRE代表の中塚史行さんの講演がおこなわれます。

 

中塚史行さんは、他の方々と共同で『ユースワークとしての若者支援 場をつくる・場を描く』という本を出版されており、私も読みました。

 

ユースワークという言葉は日本ではあまりなじみがありませんが、欧州では制度として確立している、主に10代の子ども・若者の育ちを地域コミュニティで支える活動であり、各地にはユースセンターと有給の支援の専門家としてのユースワーカーの配置がおこなわれている(ボランティアではない)とのことでした。

 

12月3日の講演では、『安心できる 自信がつく 仲間ができる 〜子ども・若者を真ん中にした場をつくる〜』をテーマに中塚史行さんが後援されます。

 

2023年12月3日子どもの未来をひらく川崎集会中塚史行さんの講演

 

【会場案内】

法政大学第二中・高等学校までの武蔵小杉駅からの地図(かもした元のブログ)

 

 

集会の午後は分科会があり、参加者がそれぞれ希望する分科会を自由に選ぶ形式ですが、私は『若者分科会』の運営を少しお手伝いしています。行動しながら生き方を考える「今どきの元気な若者たち」4人が、語ります。40代の私には想定できなかった斬新なお話が準備の段階で次々と出されており、充実した分科会にできるのではないかと思っています。

 

子どもの未来をひらく川崎集会若者分科会かもした元のブログ

 

参加費500円。
参加希望者は、チケットを郵送しますので、私(かもした)までご連絡ください。

https://form1ssl.fc2.com/form/?id=ad98adcd685a139c

 

 

【主催】

子どもの未来をひらく川崎集会実行委員会

 

【後援】

川崎市・川崎市教育委員会

東京新聞

朝日新聞社川崎支局

読売新聞社川崎支局

毎日新聞社川崎支局

 

 

 

JUGEMテーマ:社会問題

福島原発の汚染水の海洋放出強行に対する抗議行動を実施

私が事務局長を務める「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき」は、2023年8月24日に日本政府が強行した福島原発事故によって生み出された複数の放射性物質を含む水(ALPS処理水と名付けられたが実際には処理しきれていない汚染水)の海洋放出強行に抗議する宣伝行動を武蔵小杉駅・コアパーク前の車道で実施しました。11名が参加、たくさんの方がチラシを受け取りました。

 

以下、私の訴えを掲載します。

 

20230925汚染水海洋放出抗議1

 

私たちは「原発ゼロへのカウントダウン」という名の市民団体です。2011年3月11日の福島第一原発事故を契機に、思想、信条、支持政党の違いをこえて原発ゼロを実現するという一致点で活動しています。毎年3月に、中原平和公園で1000名前後が参加する脱原発の集会やデモをおこなってきました。来年も、2024年3月10日に大規模な脱原発の集会とデモを計画しています。一緒に活動していただける方を募集しています。

 

本日は、この場をかりて、過酷事故をおこした福島第一原発から生み出された汚染水の海洋放出に反対する抗議行動をおこなわれていただいています。おさわがせいたしますが、ご協力をお願いいたします。

 

自民党・公明党政権は、8月24日、処理水という呼び名で放射性物資を含む危険な汚染水の海洋放出を強行しました。これは、自民党自身が福島県や全国の漁業関係者と8年前に「関係者の理解なしには、いかなる処分も行わない」と約束したことを一方的にほごにする許されないやり方です。全国漁業協同組合連合会の坂本雅信会長は、8月21日の首相との面会で、「放出反対であるということはいささかも変わりない」と明言しています。関係者の同意がない以上、自民党はみずからが約束してきた「関係者の理解なしには、」海洋放出はしないという発言に責任をもち、ただちに海洋放出を中止すべきです。

 

今、一部のマスコミや政治家は、過酷事故をおこした福島第一原発から生み出された汚染水の海洋放出について、安全なものであるにもかかわらず中国や韓国が日本に不当な言いがかりをつけており、外交問題であるかのように報道しています。
しかし、放射性物質が環境を汚染することは世界の常識であり、放射性廃棄物は自然に捨てるのではなく厳重に保管することが国際的なルールです。

 

福島原発から生み出され続けている汚染水は、ALPSという放射性物質をある程度は除去する装置でろ過しており、さらに海水で薄めているため、海洋放出したからといって、ただちに魚が死んだり、魚を食べた人間が急病になるような高濃度の汚染ではありません。
しかし、直ちに健康に影響がでないこと、=、安全な水ではありません。
低濃度であっても体に有害な放射性物質が含まれています。

 

事故をおこしていない通常運転中の原子力発電所では、冷却水をさますために海水や川の水を使用しており、この作業のなかでトリチウムという放射性物質がつくられます。
東京電力や日本政府は、今回の海洋放出する水の中のトリチウムの量は、中国や韓国の原発排水のトリチウムより少ないから安全だと強調しています。
しかし、原発事故をおこしていない原発の通常稼働時の排水にはトリチウム以外の放射性物質は含まれていませんが、今、問題となっている福島第一原発の海洋放出の水は、世界でも例のない過酷事故をおこして溶け落ちた核燃料にふれた水、事故処理につかわれたためセシウムやストロンチウムなどトリチウム以外の様々な放射性物質が含まれた汚染された水です。原発事故をおこした水と、通常運転の排水を比較する際に、トリチウムの値しかみないことは悪質な情報操作です。


東京電力の発表資料でも、62種類の放射性物質がタンクの水から検出されていると認めています。

政府や東京電力は「薄めて安全にしている」といいます。
しかし、水で薄めても、海に流す放射性物質の総量はかわりません。
しかも、原発の廃炉作業は遅れており、溶け落ちた核燃料を取り出す技術は開発中でめどが立っておらず、廃炉作業が終わらなければ汚染水は増え続けます。このままでは早くでも30年、おそければ50年、100年と海に放射性廃棄物を捨て続けることになります。


海洋放出という処分方法は、数か月で終わるものではなく、何十年先でも終わりが見えないという不都合な真実を、多くのテレビや新聞は報道していません。

 

低線量被曝や食べ物を通して身体に放射性物質が入り身体の中から放射線を受ける内部被曝については、まだ世界的に研究が進んでおらず、わからないことだらけです。しかし、一定の値以下であれば影響はないという「しきい値」は存在せず、被曝は累積していく、被曝の総量はすくなければすくないほどいいということが科学の到達点です。
とりわけ細胞分裂の活発な、胎児、赤ちゃん、子どもは、同じ被ばく量でも影響がでて、ガン、白血病などになりやすいと言われています。


今、必要なことは「食べて応援」することではなく、海洋放出をやめて食の安全を少しでも高めることです。

 

1993年にはロシアが液体放射性廃棄物を安く捨てるために、ウラジオストク南東200キロの日本海に900トンの低レベルの放射性廃棄物を海洋投棄していたことが明らかになり国際問題になりました。この時、日本政府は低レベルであっても日本のそばで海に放射性物質を捨てたことに強く抗議しました。当然です。海に国境はなく、世界は海でつながっており、汚染は世界中に拡散するためです。

ところが、これと同じようなことを今度は日本政府がおこなおうとしています。


「他に方法がないから、しかたがない」という意見もありますが、そんなことはありません。代替案はあります。政府は陸上保管について真剣な検討もおこなっていません。

 

代替案の1つは、汚染水のモルタル固化です。すでにアメリカで実績のある方法です。汚染水とセメントと砂をまぜてモルタルにして、液体ではなく個体として陸上保管する方法です。アメリカのサウスカロライナ州の核施設では、この方法を採用しています。
もう1つの代替案は、日本が世界に誇るプラントの技術をいかして石油貯蔵などに使う仕様の大型タンクで保管することです。
また、福島第一原発に流れ込む地下水を減らすため、現在の凍土壁のまわりに、さらにもう1つの遮水壁をつくり、汚染水そのものの発生量を抑えるとりくみが必要です。

 

処理水海洋放出しない代替案・対案

 

お金と人材を投入すれば、放射性物質を拡散せず陸上で安全に保管することは可能です。
東京電力は、海に捨てれば責任があいまいにできて安くすむという理由で、代替案を真剣に検討していません。

原発事故の水を海洋放出する前から、東京電力は日本の国土と海を放射性物質で汚染したことを私たちは忘れてはいけません。

 

12年前の福島第一原子力発電所事故では、1号機、3号機、4号機が水素爆発をおこし、大量の放射性物質が大気中に飛散して、人間が住む町や、畑、山、そして、海に落ちました。
水素爆発のなかった2号機も核燃料が溶け落ち、原子炉建屋は無事でしたが、のちに一番放射性物質を大気中にまきちらしていたことが明らかになっています。

福島原発事故から、およそ10年後となる2021年2月に福島県沖で水揚げされたクロソイという魚から、基準を超える放射性物質が検出され、福島県漁連はこの魚の出荷を停止するという事件がありました。今回の海洋放出より前でも、原発事故によって日本は世界につながる海を放射性物質で汚染してしまっていたのです。これに追い打ちをかけるように、薄めたとはいえ危険な放射性物質を海に流す、しかも今回の海洋放出は陸上保管すべきものを意図的に何十年も海に捨て続けるという点で、事故による意図せぬ汚染の拡散とは異なり、極めて悪質な行為であり、周辺諸国が反対するのは当然といえます。

 

自民党は、福島原発事故のあと、福島の住宅地の土をとりのぞく除染作業を税金を投入しておこないました。これは危険な放射性物質が土を汚染して、危険な放射線を何十年も出し続けるためです。放射性物質が自然を汚染する危険なものであり、取り除くべきものという認識で自民党自身も原発事故の後処理をしてきました。放射性物質が日本各地の国土を汚染して除染作業が必要になったように、海の水も放射性物質で汚染されることは明白です。


放射性物質は移動させることはできても、消すことや無害化する技術を人類はもっていません。汚染水という言葉には様々な意見がありますが、残念ながら海洋放出されているものは、いくら薄めても、様々な放射性物質を含む汚染水です。海は世界につながっており、日本のものではありません。ただちに海洋放出をやめるよう、私たち「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき」は政府と東京電力に要請していきます。

 

20230925汚染水抗議行動武蔵小杉駅

 

JUGEMテーマ:脱原発