お金の増やし方とリスクを伝える【かもした元のお金の学校 第1回】騙されないために知っておいた方がよいこと

お金の増やし方とリスクを伝える【かもした元のお金の学校】騙されないために知っておきたいこと

 

私は、2005年に株式投資(日本株)を始め、この記事を書いている今日までの約15年間の間に、日本株、中国株、投資信託、外国債券、CFD(差金決済取引)、FX(外国為替証拠金取引)、コンピュータによる自動売買取引などを、試行錯誤で実際に投資してきました。また、最近話題のバイナリーオプションや先物取引についても学んできました。

 

儲かっているの?と聞かれますが、最初は初心者だったので損することが多くありました。

最近は、勝つことも負けることもありますが、目先の利益を求めない超長期投資を基本としながら短期トレードも一部組み入れる自分なりの投資手法を確立して、大きな損をせず安定的に資産形成ができています。

 

そして、最近では個人的に投資や株の相談を受けることも多くなってきました。

 

また、社会では投資や資産形成・資産運用をめぐる詐欺事件も多発しています。

 

そこで、投資の初心者の方、資産運用をはじめるかどうか迷っている方、お金の増やし方や危険性を学びたいと思っている方を対象に、『お金の増やし方とリスクを伝える【かもした元のお金の学校】』と題したレポートの連載をこのブログではじめることにしました。

 

この記事は、読んでいただいた皆様に、なにかを売りつけることを目的としていません。

(意外に多くの投資情報サイトでは、本やソフトなどを後で買わせようします)

また、投資・資産運用には大きなリスク、危険性があると思っており、安易に推奨していません。

 

しかし、私は投資や資産運用を全面的に否定しているわけではありません。

基礎知識を身につけ、個人投資家の最大の武器である「時間」を生かして超長期投資で資産形成に挑戦することは良いことだと思います。

 

 

 「あなたは、お金を増やしたいですか?」

 

 

 こう質問されて「NO」という人は、ごく少数だと思います。

 

 

現在の自民党政権下の貧弱でだんだん悪くなる社会保障制度では、老後が心配という方がたくさんいます。

ある程度、まとまったお金をためて、欲しいものを買う、行きたい場所へ旅行する、美味しいものを食べるという行為は、人間の基本的な欲望に沿った自然な願いです。

お金を得ることで「時間」がほしい、自由時間を拡大したいという人もいます。

 

ただし、気を付けなければいけないのは、投資や資産形成には「罠」と「詐欺」が多数存在する点です。

 

 

じっくり育てる科学的な資産運用かハイリスク・ハイリターンのギャンブル的投資スタイルか

 

株式投資などをする際に、まず考えるべきは、「じっくりと育てる科学的な資産形成」をめざすのか、それとも、ハイリスク・ハイリターンの「ギャンブル的投資」をするのか、という大きな分かれ道です。

 

そして、世の中のあらゆる投資は、一時的なゆがみが生じることはあっても、「リスク」と「リターン」は表裏一体であり、「絶対に勝てる投資方法」とか、「必ず値上がりする株の情報、チャートサイン」など、存在しないということです。

 

投資は、何を投資対象にするかによって、リスクとリターンの大きさが、かなり違ってきます。

後日、詳しく紹介しますが、CFD(差金決済取引)、FX(外国為替証拠金取引)や先物取引等は、自己資金より多めの取引ができるため、上手くいけば短時間で多額のお金を手に入れることができますが、失敗すれば多額の損失となり、自己資金がなくなったり、最悪の場合には証券会社などに借金をつくり、追加での入金を求められることもあります。

少ない自己資金でのハイリスク・ハイリターンのトレード(取引)では、時代劇に出てくるサイコロを振って丁半を当てる鉄火場の賭博や、ルーレットで赤黒を当てるカジノと同じ、ギャンブルになってしまいます。

大きく儲かる可能性もありますが、大損失の可能性もある、こうした投資スタイルは、資産形成にはむきません。

 

Youtubeなどで、投資で大儲けした成功者が体験を語っている動画もありますが、あれは、運と特殊な才能、それなりの金額の自己資金があってできるものであり、万人がマネできるものではないことは肝に銘じておく必要があります。

 

では、私が推奨する「じっくり育てる科学的な資産形成」とは、どのようなものか、説明します。

まず、投資の目標は、1年で10%〜20%の利益を狙う、これ以上、よくばらないことです。

そして、プロの雇われトレーダーは「1年」という単位で会社から成果が求められますが、私たち個人投資家は余剰資金で投資する限り「時間」にしばられにくい(寿命があるため無制限ではないですが)ということを武器に、科学的に相場の歪みや特性をつかみ

、超長期で資産形成を目指すのです。

 

その具体的な手法の中身に入る前に、初心者のみなさまへ、投資をはじめるうえで、とても重要な3つのこと、騙されないために知っておいてほしいことを、まずお話します。

 

かもした元のお金の学校の要ともいえる3原則。借金をして投資をはじめてはいけない。明日は不確定で安全な投資など存在しない

これが、【かもした元のお金の学校】が、投資初心者のみなさんへ伝えたい3原則です。

 

1つずつ、説明していきます。

 

【投資・資産形成をめざすために大事なこと その(1)】

‥蟷顱資産形成は余剰資金でおこなうこと
絶対に借金をして投資の世界に入らない
借金をすすめる人とは関わらない
 

投資・資産形成は、長い目でみれば利益を生むことは難しくありませんが、いつ投資対象が暴落するかわかりません。

常に未来は未確定であり「絶対に儲かる」という保証はありえません。

したがって、投資は、余剰資金(余裕資金)でおこなうことが鉄則です。

 

あなたは、毎月の収入と支出のバランスはどうなっていますか?

 

例えば、毎月の手取りの収入が15万円で、毎月の支出が15万円ぐらい、貯蓄なし。いつも次の給料日前に手持ちの現金がなくなり家族等に助けてもらっているとしたら、あなたは余剰資金がない、そもそも投資や資産形成のスタートラインに立つ資格がないということです。

あなたは、まず、節約、支出の見直し、生活レベルの改善、酒や煙草などへの過度な依存がある場合には治療をすべきです。

毎月の収支が苦しいからと一発逆転を狙って投資をするようなやり方は間違いであり、破産への道です。

 

では、毎月の手取りの収入が15万円、毎月の支出が13万円、貯金5万円の人は、毎月2万円を投資・資産形成に回してよいでしょうか?これも答えは「NO」です。人生には、冠婚葬祭やケガ、失業、旅行や記念日での支出など、臨時の出費が必要な場合が多々あります。年齢や家族関係など条件によっても違いますが、ある程度の臨時の出費分について、銀行口座に貯金しておくことがまず優先されるべきです。半年分の生活費が貯金されていれば文句なしですが、すくなくとも2ヶ月分の給与相当額程度は貯金して、あまったお金で投資・資産運用することが大事です。貯金がたくさんあっても、近い将来に使う予定があるもの、大学の入学金とか、結婚式につかう予定の貯金などは、絶対に投資・資産形成につぎ込んではいけません。

心に余裕のない投資は、失敗する可能性が高まります。

自分の毎月の収入と支出のバランス、貯金の額をよく考えて、あくまで失っても大丈夫なお金で投資・資産形成をはじめることが大切です。

 

先日、毎日新聞に、こんな記事が掲載されていました。

 

(ここから毎日新聞の記事から一部を引用)

 

USB購入が悪夢の始まり…「1年で200%の利益」マルチ商法、大学生被害続出

毎日新聞 2019/12/22

 

為替相場の値動きを予想して投資する「バイナリーオプション」と呼ばれる金融取引を巡り、「1年間で投資額の200%の利益が出る」といったうたい文句で、大学生が投資用の情報が入ったUSBメモリーを高額で購入させられるトラブルが首都圏で相次いでいる。購入者が友人を勧誘して拡大していくマルチ商法(連鎖商法)になっているのが特徴だ。53万円超のUSBを購入し、友人を勧誘したという東京都内の私立大学に通う男子大学生(21)が毎日新聞の取材に応じ、その実態を語った。

 

「3、4年続ければタワマンに住める」

 

「最近投資を始めたんだよね。月20万ぐらい稼いだ」。男子大学生は昨年8月、同じ学部の友人と行った居酒屋で突然、投資の話を切り出された。「投資のやり方は先輩に教えてもらった。先輩に会わない?」。そう持ちかけられた。元々投資に興味があったこともあり、「話を聞いてみるだけなら」と応じた。

1週間後、友人と一緒に、都内の会社員という「先輩」と喫茶店で待ち合わせた。「税理士の方と話しているから」と3〜4時間待たされた後、「先輩」が現れ、バイナリーオプションの投資用USBを紹介された。「勝率は8割」「3〜4年続ければ家賃30万円のタワーマンションに住める」。夢のような誘い文句に続き、USBの金額は53万7000円と明かされた。
同日、別の「先輩」の男性とファミリーレストランで会った。「学生の夢に投資してくれる場所がある」。大学在学中に投資用USBに出合い、働かなくても稼げるため就職しなかった――。「先輩」は熱弁を振るった。「明日から(投資を)やっちゃおうよ」。友人も畳みかけてきた。

 

この時、友人と会ってから既に12時間が過ぎていた。「うん」と男子大学生はうなずいた。「断りにくい性格から答えてしまった」と振り返る。翌日。友人らに連れられて向かったのは学生ローンの事業所だった。数件の事業所で少しずつお金を借り、計60万円を手にして投資用USBを購入した。「少し話を聞くだけのつもりだったが、身近な友達が成功しているので自分もできるかなと感じた」
購入後、さまざまな名目で投資の「先輩」や「仲間」たちと過ごした。投資の勉強会をうたった「ミーティング」▽週に1回程度開かれる投資の手法などに関する有料の「セミナー」▽購入者同士でスポーツなど遊びを通じて交流する「イベント」――。大学にはほとんど行かなくなった。

 

「ある方法で50万円ぐらい月に稼いで、それを投資の元手にしている」。2週間が過ぎると「仲間」から新たな提案を受けた。さらに1カ月後、仲間内で「ビジネス」と呼ばれる行動に誘われた。知人・友人にUSB購入を持ちかけ、成功すると1人当たり紹介料6万円が支払われる。マルチ商法の誘いだった。


「仲間」に指示され、大学生は投資の元手を得ようと無料通信アプリ「LINE」に登録されている友達を紙に書き出し、仲の良さに応じてグループ分けした。その後、仲の良い順に居酒屋や喫茶店に呼び出し、「先輩と会わないか」と誘い続けた。勧誘の手順や誘い文句は、事前に「仲間」からレクチャーされた。
「投資を始めたんだよね」。自身も最初に聞かされた決まり文句で口を開き、先輩に引き合わせる。翌日に借金をさせるため、友人の2日間の日程を押さえておく。友人の興味や経歴、話したときの手応えは事前に投資仲間に報告する――。

USBを用いた利点については、あらかじめA4用紙4枚のチャートや文章を丸暗記した。こうして友人ら約30人と会い、このうち高校時代の同級生と知人の専門学生の計2人に、それぞれ53万7000円の投資用USBを購入させた。

 

勧誘に成功した翌月、紹介料として12万円が口座に振り込まれた。しかし、勧誘で使う飲食代や週1回のセミナーの参加費1000円など支出がかさみ、ある日、貯金が全く増えていないことに気付いた。「興味があった投資がやりたかったのに、やっていることが勧誘にすり替わっていて嫌気がさした」。大学生は2018年11月ごろ、投資と勧誘をやめた。

 

(ここまで引用)

 

とんでもなく悪質な業者で、FXへの投資(バイナリーオプションという二者択一の博打的な短期トレード)と、マルチ商法を組み合わせた事例ですが、世の中には似たような話が溢れています。

この被害者は、投資のタイミングを教えてくれるチャート分析ソフトの入ったUSBを、簡単に儲かると思い込み、学生ローン会社から借金をして、537000円で購入して、投資・資産形成をはじめたそうです。

だが、FX(外国為替証拠金取引)取引では想定していたような利益はでず、さらにマルチ商法の口車に乗って友人を誘い自分の人間関係を現金化したことで周囲からの信頼も失い、勉学もおろそかになって単位を落としたといいます。

 

では、何がいけなかったのでしょうか。

最大のポイントは「借金」して、はじめたという点です。

 

この毎日新聞の事例では、悪質なマルチ商法という別の問題もあったが、もし仮にマルチ商法ではない普通の会社であっても、借金して投資・資産形成をスタートすると、失敗したときに借金の返済ができない破産状態に追い込まれ、取り返しのつかないことになってしまいます。

 

だから、投資・資産形成は余剰資金でおこなうこと。絶対に借金をして投資の世界に入らない。投資や副業のために借金をすすめる人とは関わらない。これが大事だと思います。

 

 

【投資・資産形成をめざすために大事なこと その(2)】

¬斉、相場が上がるか下がるかは誰にもわか らない。お金をかけて勉強しても、チャート分析ソフトを使っても、未来を知ることはできない。なお、企業の内部情報を使った取引は、インサイダー取引という犯罪行為である

 

先ほど紹介した毎日新聞の報道の学生は、FX(バイナリーオプション)で8割の確率で勝てるというUSBメモリーを、53万円という考えられない高額で買っています。ここまで悪質でなくても、投資や資産形成・資産運用の世界では、1回数万円のセミナーとか、5000円の本とか、毎月会費をとるコミュニティやスクールも多いので注意してください。

 

人間という生き物は不思議なもので、「980円で絶対に儲かる投資法がある。ソフトがある。」と言われても信じませんが、「50万円払えば必勝法がある。」などと、数十万円という値段がつくと、高いだけに価値があるはずという思い込みと願望で、自己の欲望が制御できなくなり、購入してしまうことが不思議です。「世の中、金がすべて」という価値観もありますが、投資の勉強、投資の書籍、投資のソフトやセミナーは、多少、参考になることはあっても、絶対に確実に儲かる方法というものは世界に存在しないし、お金では買えません。

(厳密にいえば、株や投資信託を購入する投資家ではなく、莫大な資金をもとに投資信託や金融商品を作って庶民に売る側に回れば確実にもうかりますが、莫大な資本金がないと無理です。ギャンブルも、ギャンブラーは確実に勝つ方法はありませんが、主催する胴元は必ず儲かります。)

 

なお、ある会社が予定外の損失を出して発表すれば、ほぼ確実にその会社の株価は下がります。こうした内部の非公開情報を早く知れば株式の取引には有利であることは間違いありません。しかし、そうした行為は「インサイダー取引」と呼ばれる犯罪行為であり、情報を漏らした側も、情報を受け取って株式取引などをした側の投資家も処罰されます。ところが、インターネット上では、あたかもお金を払えば近いうちに株価が急騰(上昇)する銘柄を教えてくれる、確実な情報をもっているかのように宣伝している悪質な会社が複数あり、注意が必要です。もし、そんな情報をもっている会社が本当にあったら金融商品取引法違反(インサイダー取引)で逮捕、処分されます。過去の実績は、いくらでも偽装できます。自分で予言した株を自分で買って株価を操作する(これも犯罪)事例もあります。

 

 

【投資・資産形成をめざすために大事なこと その(3)】

リスクとリターンは表裏一体であり、ハイリターンで元本保証などという投資先は存在しない。夢を売る詐欺業者に注意.

 

騙されないために大事なことは、「リスク」と「リターン」は表裏一体であり、「リスク」をとるからこそ、「リターン」が得られるという点を理解することです。

株式投資の場合、1つの会社の株を購入すると、その株価が下落するリスク、最悪の場合には会社が倒産して株が無価値になるリスがあります。しかし、その「リスク」を投資によって引き受けるからこそ、配当金がもらえ、株価の上昇によって利益が得られるのです。

 

もし、「必ず儲かる投資の話」、「このソフトを買えば勝率90%」、「年率で20%、元本保証の投資があります」などの誘いを受けたら、「リスク」をとらずに、確実に「リターン」を得られるような庶民むけの甘い投資話はこの世に存在しないことを思い出してください。
 

なお、投資をしない「リスク」もあります。

現金は、預金しておけば減ることはありません。

しかし、インフレ(物価上昇)によって実質的価値は大きく目減りするリスクがあります。

100万円の預金は、10年後も、額面上は100万円です(ごく微量の利息がつきますが・・)

しかし、その間に物価が2倍になったとすると、実質的な現金の価値は2分の1になっています。

缶ジュースが120円から240円になり、駐車場の料金が月額3万円から6万円になれば、同じ現金では半分のものしか買えません。

 

年配の方を除いて、10年で物価が2倍になるなんてことはありえないと思う人が多いと思います。

平成の30年間は、日本の物価は大きく変動せず、むしろデフレが問題になったなかで生活しているため、それが普通の感覚だと思います。

しかし、日本政府の統計をみても、1950年を「1」とすると、2019年は「8.35」まで消費者物価指数が上昇しており、1950年から約70年の間に日本の物価は8.35倍になっているのです。戦争をしていない平時でも物価が10年で2倍になるというのは起こりえるのです。

日本はこれから少子化、人口減が進み、長期的には相対的な国力が落ちて、円安がすすみ、急激な物価上昇がおきるという可能性も否定できません。

その点、株式は、物価が上昇すれば、企業の保有する土地や資産の価値なども上昇するため、ある程度はインフレに対応した価値の上昇が見込めます。

現金だけを持って投資しないリスク、リスクをとらないリスクもある点を抑えておくことは大事です。

 

「投資したいけど、元本割れは困る」と話してくれた人がいます

残念ながら、巨額の資本金をもつ者を除いて、リスクをとらないで儲けたいというのは無理です。

そもそも、おいしい話が待っていてやってくる(誘われる)などということは資本主義の原理から言ってもありえません。

必ず、他人から持ち掛けられる投資話や、インターネット上に表示される広告による投資の勧誘には、裏があります。

 

投資について正しい知識を身に付けること、時間を武器にすることで、リスクを低減することは、ある程度はできます。

しかし、リスクがなく利益が得られる投資というもは存在しません。

あなたに甘い言葉で夢を売ってくる業者に注意しましょう。

 

正しいマネーリテラシーを身につけてから、投資をはじめることをお勧めします。

 

(第1回 終わり)

 

 

 

 

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