6月2日福島原発かながわ訴訟判決をうけて(シンポジウム)

 

 

2019年6月2日(日)、横浜市の開港記念会館で「ふくかなトライアルセミナー 福島原発かながわ訴訟判決を受けて(シンポジウム)」が開催、私も参加してきました。

 

第1部では、ドキュメンタリー映画「恐怖のカウントダウン −東海第二原発を止めたいー」(30分)の上映がおこなわれました。福島に住んでいて2011年3月の東日本大震災と福島原発事故によって首都圏に避難してきた1人の方が、今、再稼働が狙われている茨城県東海村を訪れ、再稼働をめぐる問題を明らかにする、わかりやすいドキュメンタリー映像でした。

 

第2部は、パネリストによるシンポジウム。

まず、画期的な勝訴判決となった2019年2月20日の横浜地裁での「福島原発かながわ訴訟」判決の解説と評価を、弁護団の黒澤知弘弁護士(馬車道法律事務所)がおこないました。

 

「福島原発かながわ訴訟」は、福島原発事故によって避難を余儀なくされた福島県民の方々のうち、神奈川県に避難されてきた方を中心に、完全な賠償、東京電力と日本政府の事故に対する法的責任の明確化を求めて集団訴訟として闘われている裁判です。

事故後の東京電力の補償は、金額的に不十分であったり、場所によって不公平な算定となっていました。

 

判決は、被告「国」「東京電力」に対し、連帯して、原告175名のうち、152名に対して総額4億1863万円の支払いを命じました。原告が訴えていた、ふるさと喪失慰謝料も一部認められ、中間指針等による賠償基準は超え、前進しました。しかし、原告団が求めていた水準からは極めて不十分という側面もありました。

 

また、裁判では、2009年の貞観津波の知見によって、2011年の津波による原発事故は予見できたとして、国の責任を認めたことも重要でした。

 

一方、低線量被ばくによる健康への影響が過小評価されるという問題もありました。

 

原告、被告双方が控訴して、このたたかいは横浜地方裁判所から東京高等裁判所へステージが移ります。

 

つづいて、福島県南相馬市で果樹園を営んでいたところ原発事故がおき、神奈川県に避難してきた村田弘団長があいさつ。

これまでの支援に感謝をのべつつ、福島でのモニタリングポスト撤去の動き、放射性物質の汚染度の再利用問題などについて発言、政治を変える必要性も訴えました。

 

村田弘さんは、今年3月に川崎市で開催した「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき」集会&デモにも参加いただき、1300人の参加者の前でスピーチしていただきました。

 

 

もう1人、福島県からの避難者、唯野さんも発言。

福島原発事故について、時間の経過とともに記憶の風化がすすむ中、自分達被害者以外に毎日、原発事故のことを考えている者はいないこと、国が福島原発事故を「なかったこと」にしようとする、真実を覆い隠そうとする動きをひしひしと感じること、マスコミは報道しなくなっても未だに4万人以上の避難者がおり、200人を超える小児甲状腺がんが見つかっていることを忘れないでほしいという主旨のお話をされていました。とても心に響く訴えでした。

 

たくさんの方が参加していました。

 

パネリストの1人として、おしどりマコさんも登壇。

おしどりマコ&ケンは、吉本興業の子会社である「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」に所属するお笑い芸人として活躍されてきましたが、福島原発事故を契機に、問題意識をもち東京電力の説明会に通い続け、被災者に寄り添う活動をしてきた方です。

2019年7月に予定されている参議院選挙では、立憲民主党の比例候補として国政に挑戦する予定です。

 

おしどりマコさんは、福島県の農民の団体の方が、政府と交渉している様子の動画を紹介。

国は、生産される農産物の安全性は気にかけているが、そこで働く農民は放射性物質で汚染された農地で働かざるを得ず、国の対策は「農地で食事をしない」「放射線量が高い場所は早足で通り過ぎる」など不十分なもので、農民の健康と命を軽視しており、農民の健康影響への調査も拒否している安倍政権の姿勢を強く批判しました。

 

 

福島原発事故は、終わっていないし、収束のめどもたっていません。

被害者は今も闘っています。

私が事務局長を務める「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき実行委員会」も、微力ではありますが、福島の被害者、当事者の方々と今後も連帯していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平和をきずく市民のつどい2019

JUGEMテーマ:日本の平和

 

川崎市中原区にある「川崎市平和館」で今年も「平和をきずく市民のつどい」が開催されました。

 

川崎市平和館は、川崎市民の運動によってつくられた、「市民の平和に対する理解を深めるとともに、平和を希求する市民相互の交流及び平和活動を推進し、もって平和都市の創造と恒久平和の実現に寄与するために設置する。」(川崎市平和館条例第1条)のもとに、設置運営されている施設です。「川崎大空襲」や「海軍東京通信隊蟹ヶ谷分遣隊地下壕」の常設展示もおこなっています。

 

 

「平和をきずく市民のつどい」は市民の有志による実行委員会が主催し、川崎市、川崎市教育委員会、朝日新聞川崎支局、毎日新聞川崎支局、神奈川新聞社、東京新聞神奈川支局、タウンニュース社が後援しています。

 

 

今年も、たくさんの市民が参加しました。

メインホールでは、合唱などの文化行事と講演がおこなわれました。

 

また、会場では、市内の平和団体等が展示を行いました。

 

「登戸研究所保存の会」の展示。戦時中、川崎市多摩区にあった「陸軍登戸研究所」(陸軍科学研究所登戸出張所)では、日本軍が極秘に新兵器としてアメリカ本土を攻撃するための風船爆弾を研究・開発していたこと、中国で本物の印刷機を強奪してニセ札を印刷していたことなどが紹介されています。現在は明治大学生田キャンパスの敷地の一部になっています。

 

在日朝鮮人等への差別・暴言などヘイトスピーチに反対する団体や、核兵器の模型を展示する団体もありました。

 

国連NGO団体の女性団体である新日本婦人の会(新婦人)は、核兵器禁止条約にすべての国が加盟することを求めながら、核兵器の完全廃絶をめざす「ヒバクシャ国際署名」と、1945年に広島と長崎に投下された原子爆弾の被害を伝える写真展示を行っていました。

 

私も参加しているNPO法人原発ゼロ市民共同かわさき発電所も、団体の連合体である川崎地域エネルギー市民協議会として展示に参加。

 

団体アピールの時間に高橋さん、加藤さんが舞台に上がり、「川崎市に再エネの森と、再エネ条例を作ろう!」と呼びかけました。

 

たくさんの方が、「川崎市に再エネ促進条例の制定」を求める署名にサインしてくださいました。

 

団体アピールの時間は、ほかに3名の方が発言しました。

「道徳の教科化」について川崎北合同法律事務所の林祐介弁護士が発言しました。

来年度から使用される小学校の新しい教科書が今年8月に採択されます。昨年から導入された「特別の教科 道徳」、そして、英語の教科化など、教育内容や教科書が大きく変わろうとしている危険性について訴えていました。

 

「日本軍『従軍慰安婦』問題」について木瀬慶子さんがスピーチしました。

 

ヘイトスピーチを根絶するために罰則をつけるなど実効性のある条例をつくるべきだと、西村晴美さんがスピーチしました。

 

写真は、イングリッシュハンドベルの演奏をする「ねぎぼうず」のみなさん。

この他、学童保育・オカリナのパフォーマンス、シャンソン歌手の下田まゆみさんのステージ、合唱いちばん星等、多様な音楽・文化行事も行われました。

 

川崎市平和館のホールは飲食禁止ですが、外の広場では多くの団体が飲食ブースを出展、にぎわっていました。

 

いつもお世話になっている、子どもサポートセンターあらぐさのブースで私は焼きそばを買いました。

 

おいしかったです。

 

石臼でコーヒー豆をひいて販売しているブースもありました。

 

記念講演は、腹話術師として先日もテレビに出演した、しろたにまもるとゴローちゃん。

「ゴローちゃんが語る 戦争と平和・憲法」と題して、会場を笑いにまきこみながら反戦平和を訴えました。

 

安倍政権は、アメリカ政府の要請を受け、アメリカのために日本国憲法を改正して、日本の防衛とは関係のないアメリカの海外での介入戦争に自衛隊や日本国民・民間企業を参戦・協力させようとしています。

未来永劫、憲法を変えてはいけないとは思いませんが、現時点での安部政権の憲法改正の方向は、とても危険なものであり、アジアへの侵略戦争の経験と反省に立ち、戦争協力のための憲法改定はおこなうべきではないと私は考えます。